品質管理の基本|初心者に分かりやすいサイト

中国工場に品質管理はできるのか??と考えた場合、多少はできるかな?なかなか難しいかな?となると思います。ではなぜそのように思われるのか?の要因の一つとして、我々の考えをキッチリ理解させているか?があります。

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中国工場に品質管理はできるのか??と考えた場合、多少はできるかな?なかなか難しいかな?となると思います。ではなぜそのように思われるのか?の要因の一つとして、我々の考えをキッチリ理解させているか?があります。

中国工場に品質管理はできるのか?


                                    
日本から不良発生の連絡→現地(中国)から対策書、報告書の提出というシステムはあると認識していますが、日頃から

工程、検査データの管理ができていないと、出てくる報告書も信憑性が無いと思われる。

下流(日本)で、不良を見つけて上流(中国)にF.B(フィードバック)しても、F.Bを受ける側にPDCAを回す能力

(習慣)が無いように思われる。(メーカーへの連絡もルーチン化している)                                    

また、受入担当者(実際にモノを確認、検査した担当者)から直接ではなく、購買部門を経由しているところにも

品質改善を推し進める上で煩わしさがある。(逐次状況を確認するにもタイムラグがある等)

不具合の連絡→原因調査→原因に対して有効な対策の検討、検証→暫定及び恒久対策の実施→効果の確認、経過確認
                      
検査方法を変えるだけでは品質改善は難しい。品質改善=メーカー改善と考えますが、あまりに規模が大きく、また自社の

海外工場ならまだしも、海外メーカーのやり方にどの程度介入できるか(口出しできるか)判断できかねますが長いスパン

を要してでも実行すべきかと思います。 例)モデルメーカーを選んで、実験的に実施する。

基本的には「メーカーでの管理状況の管理」を定期検査に置き換えないと受入検査の機能を維持するのは物理的に無理か

と思われます。 

イメージ的に ①メーカーでの管理状況の管理≒定期検査 ②変通、検査依頼 ③不具合対応 ④定期検査(外せないモノ)

結論としては、メーカーの体制を確認/改善しないと品質安定の糸口は見えないと思われます。現状の受入検査体制がそれ

に対応していないと、品数のわりに人数が少ないようでは、物理的に難しいと思われます。

・メーカーデータ 現状の紙ベースでは、その時々に単発で数値確認するに留まる為、エクセル等でデータを貰う等して、数値の変動

をモニタリング(管理)していくべきと考えます。 ただ品数が膨大な為、メーカーでの管理状況を当社にて管理する方法

でないと人数的に厳しいと考えます。





 
 



 

中国工場 品質管理|メーカー採用


そもそも、、

<メーカー新規採用時、どのような評価をしているか?>
この手順としては、ざっくり言うと以下のようなカンジではないでしょうか。

現地に赴いて、工程設計、生産ライン構築、作業者教育、規格すり合わせ

試作品作製時に設備、工程確認(技術)、試作品の製品評価(設計、品証)

試作での問題点抽出、改善、対策

工程での測定データ(全数/抜取り)管理、出荷検査での検査データ管理

量産時に試作での問題点解決状況確認、製品、工程の確認

初期流動管理データ、上記一連のチェックシート/報告書等

QC工程表の確認

というような。


                                    
    計画→    実行↓ 
    ↑処置    ←評価


    PDCA、SDCAシステムをメーカー独自で回せるか?という問題があります。そこの構築の重要性の教育から必要です。


PDCAとは?
Plan(計画):実績や予測などをもとにして業務計画を作成
Do(実施・実行):計画に沿って業務を実行
Check(点検・評価):業務の実施が計画に沿っているか否か確認
Act(処置・改善):実施が計画に沿っていない点を調べて処置


SDCAとは?
Standardize(標準化):作業の方法・やり方(標準)決める

※SDCAは、PDCAのPをSに変えただけです。要は、改善などをもとに決められた作業の方法などを、きちんと
守ってますか?というチェックシステムです。段階的にはPDCAよりはもう少し後のステップになりますね。


よって、話は戻りますが、現状のメーカー品質が悪いのは、そもそもそのメーカーを新規採用する際に、キッチリ
評価、すり合わせ、体制構築ができてましたか?という話にさかのぼりますよ、ということです。もちろん契約形態
にもよりますが。
メーカーを責める前に、我々が相手を責められるだけの下準備は整えたか?と考えることもできます。
中国(日本以外の海外メーカー)メーカーも、必要性/重要性を理解していれば、品質管理(=言われたこと)を
守ってくれると思います。ですので、最初にキッチリ理解してもらうことが肝要かも知れませんね。




 
 

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