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トヨタ式 改善|アンドンとなぜなぜ分析について分かりやすくご説明しています。アンドンやらなぜなぜ分析などの具体的手法の背景にあるのはどのような考え方なのか?現場や組織はどうあるべきか?に言及しています。

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トヨタ式 改善|アンドンとなぜなぜ分析について分かりやすくご説明しています。アンドンやらなぜなぜ分析などの具体的手法の背景にあるのはどのような考え方なのか?現場や組織はどうあるべきか?に言及しています。

トヨタ式 アンドン


 仕事でミスをおかした時や、お客さんからクレームを受け取ったときは、人はどうして隠したがります。
すると、隠したままミスを挽回しようとして、より大きなトラブルを招いてしまうのはよくあることです。
しかし、ミスやクレームこそ改善のチャンスです。反省するのはもちろんですが、ミスの本質をしっかりとらえて
再発をさせないように改善すればいいのです。ですから
品質管理の基本的な考え方として「不良はみんなの見えるところに出せ」という教えを提唱しています。誰だって
自分のミスやクレームを他人に知られるのは嫌なことでしょう。しかし、人間なら誰しも失敗はあります。

問題は起きてしまって当たり前なのです。失敗を恥と思うのではなく、向上するための糧と考えるべきなのです。
一人のミスは全体のレベルアップ(ベースアップ)につながります。みんなの前に出すことによって、自分では
思いつかなかったような知恵やアイデアが出るかもしれません。そしてみんなの英知でもってより良い職場へと改善
していくのが、最善の方法と言えます。そこで、失敗を顕在化して共有するためのツールの一つに「あんどん」
と呼ばれるものがあります。これはトヨタ式生産方式に出てくるもので、生産ラインにおいてトラブルや異常が発生
した時に応急処置を施して、すぐにラインを動かすようなことはしない。トラブルがみんなに見えるように、問題が
起きたらすぐにラインを止めます。工場では、現場の作業員が各自の判断で機械を止められるボタンが機能しています。

異常発生はランプにって全体に伝えられ、すぐに真因が究明されますこれが「あんどん」というものです。
特別な器具がなくても、手を上げたり、気がついた人が声を出すだけでも充分です。最初はラインを止める事への
抵抗感や恐怖感が強いかも知れないが、その時は問題を隠せても、ラインを止めずに不良を横に置いておけば、2回
3回と同じ不良が発生するでしょう。あとから問題が大きくなって困るだけです。見えなければひとりが責任を背負う
ことになりますが、みんなに見えればみんなの知恵を集めて改善できますから、自分のプレッシャーや責任を分散
できて、精神衛生上も非常に良いと考えられます。ですので、勇気を出して手をあげましょう。決して負の情報を
隠すようなことはしてはなりません。

 

トヨタ式 なぜなぜ分析


また、機械の故障の場合、トヨタ式生産方式においては、とりあえず直す「修繕」といい、真因を直すことを
「修理」と呼んで区別している。本来目指すべきは、言わずもがな「修理」の方ですが、この考え方はそのほかの
トラブルに対しても同じことが言えます、「最低でも5回のなぜ」を繰り返して、問題の本質を「見える化」する必要
があるからです。本質に至らなければ、問題は解決したとこにはなりません。5回で見つからなければ、6回、7回
と見つかるまで徹底的に探します。そしてこのような本体の品質管理の考え方は、モノづくりにも活かされている。

「アイデアがあれば、まず実践してみよう」「失敗してもいいので思い切ってやってみよう」というのが基本精神に
あるのが理想です。失敗したら責任を追及されるのでは、誰でも新しいことへの挑戦に対して、二の足を踏んで
しまいます。失敗しても構いません。大切なのは失敗から多くを学んで、改善を重ねる事です。失敗を恐れない
社内風土、職場風土が新しいものを生み出していくと考えます。





 








 

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