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機械検査|実技ペーパーの解き方を分かりやすく解説しています!技能検定が初めての方も、上位の級に挑戦される方も、三角関数が苦手な方もどうぞご参考になさって下さいね。

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機械検査|実技ペーパーの解き方を分かりやすく解説しています!技能検定が初めての方も、上位の級に挑戦される方も、三角関数が苦手な方もどうぞご参考になさって下さいね。

機械検査|実技ペーパーの解き方 2級レベル




 

 

機械検査 実技ペーパーの課題 解答>


【問題1】

☆段取りおよび測定方法
まずマイクロメータで円筒直径Dと口ーラ直径dを測定しておく。
次に下図①のようにVみぞ(切り欠き)にローラを入れ、マイクロメータでM1(Vみぞに入れたローラの外側間)とM2(入れたローラを含めた製品本体の直径)を測る。
図②のように0'からOHへ垂線を引くと、OHO´という直角三角形ができ、sinθ/2=O´H/OO´だから、OO´、O´Hが分かればθが求められる。

要は、三角関数を使って答えを出すために、まずは直角三角形を設定して、その3辺のうち2辺の値をどうにかして出そうというものです。

ですのでM1の値から、ローラの半径を両側分 引いて半分にすれば、図②の辺O´Hの値が出ます。
次にM2の値から、あらかじめ測っておいた本体の半径(直径の半分)を引けば、辺OO´が出て、これで直角三角形の2辺の値が出せました。

あとは三角関数(サイン:sin、コサイン:cos、タンジェント:tan)を使って、求めたい角をθ:シータで表すと

sinθ/2=OO´/O´H となります。実技ぺーパーは、数学のテストのように答えを出すものではなく、算出するための計算式を書くものですので、下のような式でOKです。













【問題2】

☆段取りおよび測定方法
スプライン軸を図3のように定盤上に置き(下に薄いブロックゲージを入れると安定する)、定盤から穴径の上端および下端間の距離(H,H')を、てこ式ダイヤルゲージとブロックゲージを使って測って加える。

要は、定盤面から穴の下側(H´)と穴の上側(H)を足せば、求めたいこの本体の直径が出ますよ、ということです。










 

機械検査|実技ペーパーの解き方 1級、2級レベル




 

 

機械検査 実技ペーパーの課題 解答>


【問題3】

☆段取りおよび測定方法

図4のようにA面を定盤上に置き、マイクロメー夕で測った直径dの口ーラを図のように両側に当て、そのローラ間の距離Mをマイクロメータで測る。ここでロール径dを引いたL´がわかるから、図における の距離がわかれば L は計算で求められる。





図5において、△AHOは直角三角形であり、∠OAHは、AOが角60°の2等分線となり、30°である。





☆計算式



要は、ローラをかませて、ローラの外々の寸法から、半径両側分(=ローラ1個分の直径)と、三角関数で出したローラの中心から製品と定盤との付け根部分までの距離両側分を引けば、答えが出るということです。




【問題4】

☆段取りと測定方法

図6で、角a1とa2が分かれば、a=90°ーa1ーa2で求められる。



a1とa2は、tan a1=Bb/aB、tan a2=Cc/aCBb であるから、Bb、aB、Cc、aCがわかればよい。

そこで図7のように、R面を定盤上に置いてみる。図からわかるように穴の下端にもってくると、図6のBbは、B1b1に、aCはa1C1になる。B1b1=a1H1-b1H2、a1C1=a1H1-c1H3であるから、てこ式ダイヤルゲージとブロックゲージで穴の下端の高さを測定すればよい。同様に、図8のようにF2面を定盤に置けば図6のaBはa2B2に、CcはC2c2になる。








三角関数表からα1とα2を求める。o=90°-α1-α2



 

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