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品質管理の基本的な考え方について記述しています。時代の経過に伴った、検査についての考え方の変遷にもふれています。

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品質管理の基本的な考え方について記述しています。時代の経過に伴った、検査についての考え方の変遷にもふれています。

品質管理 基本的な考え方|基本のキ

 


品質を管理する基本は,事実に基づいてPDCAのサイクルを確実に回すこ とであり,私たちは事実をとらえるために
データを活用している.
しかし,実際には,正しくデータを収集しているだろうか,設定した母集団 に誤りはないだろうか,サンプリング
の設計に間違いはないか,あるいはデー 夕を正しく解析して事実をとらえているのだろうか,などの問題が存在して
い る.正しく事実をとらえるためには,正しくデータを収集すること,収集され たデータを正しく解析することが
大切である.

そこで本書ではデータを正しく収集するために“サンプリング”について解 説する•内容としては,“サンプリングの
基本的考え方”および“各種ランダ ムサンブリングの理論と実際”について解説している•ぜひ,正しくサンプリ ング
を行い,正しいデータを解析して工程の改善•工程管理や検査などに成果 を上げてもらいたい•サンプリングはデータ
を活用するための基本である.

一方,品質保証活動には不良を作らない活動と不良を流さない活動がある. 検査は、不良を流さない活觔の中で最も
重要な活動である.また,検査は時代とともにその考え方が変化している.昭和20年代はどちらかといえば,検査が
品質保証のすべてであるという時代であった.昭和30年代前半は抜取検査万 能の時代であった•昭和30年代後半から
昭和40年代にかけては検査無用とい われた時代であった.
現在は検査移行の時代であるといえる•すなわち,工程で品質を作り込めな いときには検査を確実に実施し,工程で
品質が作り込めているときには検査は 無試験検査などに移行することである•検査を固定して考えるのではな<,
検 査を実施しなければならないときに確実に実行し,検査を実施しなくてもよい ときには省略するというように,
前工程の品質作り込みの能力によって検査は 移行していくのである.

ISO _の品質システムにおいても検査の機能は重要な役割を与えられて いる.
ISOの抜取検査はISO 2859を中心に体系ができている•1999年には抜取 検奎のJISはISO規格に整合する形で
大改正が行われた。基本的には規準型 及び調整型を中心に,検査の考え方,検査の計画,抜取検査の理論,検査の
実施についてが主だった点である。


 
 
 

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