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cpk ppkの違い、定義、使い分けについての疑問が、ネット上を拝見していると非常に多いようです。それもそのはず、それぞれの明確な決まりはありません。ケースバイケースですので、当サイトではそのケースをご紹介しています。

cpk ppkの違い、定義、使い分けについての疑問が、ネット上を拝見していると非常に多いようです。それもそのはず、それぞれの明確な決まりはありません。ケースバイケースですので、当サイトではそのケースをご紹介しています。

cpk ppk 違い|計算式


cpkとppkの違いは何か?というのは、ネット上でもよく見かける疑問です。調べられた方はご存じかも知れません
が、cpkとppkの違いはこれだ!という
明確な定義がない、というのが一般的な見解です。ここでは、一般論と、
当サイト管理者
の経験を交えてまとめてみましたのでご覧ください。最終的には、ケースバイケースだと
思っていますので、ご自身の環境に応じて使い分けて頂ければよいかと思います。


・計算式は同じ
cpkとppkのそれぞれの計算式については、同じです。
平均値があって、標準偏差があって、規格の範囲
(UCL、LCL)があって、それらも用いて計算します。考え方としては、データの平均値~規格上限(UCL)
までの数値と、データ平均~規格下限(LCL)までの数値をそれぞれ、標準偏差×3(いわゆる3σ(シグマ))
で算出される数値で割ります。そしてその数値の小さい方をcpk、若しくはppkとして用います。

⇒CPKの算出式の詳細は、コチラをご参照ください。

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cpk ppk 違い|基準(規格)


・足切り基準(規格)の違い
ケースバイケースですが、一般的に工程能力指数の数値がどれくらい必要か?を問う場合、cpk:1.0あればOK
であったり、cpk:1.33は必要、というのが多いです。繰り返しになりますが、この数値設定(足切り基準)
はホントにケースバイケースで、製品によっては、1.67が必要という場合もあります。そして、足切り基準(規格)に視点を置いたときのcpkとppkの違いですが、
工程やセクションによってcpkとppkを使い分けている場合があります。例えば、製造工程(製造部門の
検査セクション)では「cpk」という言葉を用いて、出荷検査などの品質管理部門の担当する検査セクションでは
「ppk」という言葉を用いる、といったケースです。もちろん言葉を変えただけでは意味がありませんから、
例えば「工程のcpk値は1.33」として、「出荷検査のppk値は1.67」という具合に足切り基準にマージン
を持たせて
、そして言葉を変えて運用するというケースです。または、製造工程は「cpk」という言葉を用いて、
製品を製造する機械設備の作り込みレベルに「ppk」という言葉を用いて、こちらも足切り基準にマージンを
持たせて運用する、というケースもあります。ですので、計算式はもちろん同じですが、足切り基準の数値を
変えるため、分かりやすく言葉も変えている、という解釈になります。

もちろんそうでない理由で使い分けているケースもあります。あくまでも一例ということで。冒頭の繰り返しになりますが、ホントにケースバイケースですので、その辺りのルールは各社、各組織、各人で、現状を鑑みて(考慮して)設定するのが一般的です。その製品が必要とされている品質レベルや、その工程で製造できる能力(実力)のレベル、または設計基準(設計規格)と実力の兼ね合いも考慮すべき事項になります。


⇒cpk ppk 違いの続きは次のページへ。

 

 

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